Korea-Day3【南大門・景福宮 ・弘大・梨泰院】

最終日は正午の便で帰るだけなので今日が観光できる最後の日。とにかく最後まで詰め込む。

南大門市場

ホテルから歩いてすぐの南大門市場へ。「無いものは無い」と言われるほどになんでも揃うソウル最大の市場。一万軒以上の店がひしめき合っている。当たり前のように偽物が並んでいたり日本語での呼び込みも多く、アジアのマーケットにどっぷり浸かれる。

こちらは太刀魚横丁での写真。太刀魚イラストのサインがかわいい。朝でも細い路地に入ると結構薄暗い。道端に設置された調理台でアジュンマたちがカルチジョリムを作っている。

山盛り唐辛子
屋台にはお馴染みのドラム缶テーブル

広い市場のなかでもミリタリー通りと呼ばれる軍用品を扱うエリアは韓国軍の放出品なのか服や靴、バッグなどが山積みに並んでいて目をひいた。徴兵制が敷かれている韓国では男に生まれた瞬間から当然の義務として兵役問題がつきまとう。アイドルを好きになって兵役に関する知識も自然と頭に入ってきたが、いよいよ私の最推しグループも今年から順に徴兵される可能性が出てきたので日々の活動を噛み締めるように養分にさせて頂いております。

街中でも多くの若者が軍服で歩いてた

さて、ひと通り市場内を歩き満足したので朝食を。食べたかった緑豆チジミのお店が開店前だったので近くにあった有名な南大門野菜ホットクへ。長い行列ができてたけど回転が早そうだったので並んでみました。

大量の油で揚げ焼きされている様子を見ながら待つこと数分。切れ目を入れた紙コップにザッと入れ、渡す直前にタレをハケで塗ってくれる。

私が頼んだのは野菜ホットク。恥ずかしながら人生初ホットクである。これがホットクなのかハットクなのかいまだに怪しいところだ。揚げたてアツアツで外側サックサク、中身はぎっしりチャプチェが詰まっていて食べ応えもあり、ハフハフ言いながら食べました。めちゃめちゃ美味しい!たった150円程度のこのホットクが今回の旅で私的No.1である。

景福宮

韓国歴史ドラマが大好物。どれを見ても主人公が記憶喪失だったり、世子を陥れる黒幕が大妃だったり、大体同じ相関図で話が進んでいくんだけど面白いんだよな〜なんなんだあれ。ばんばん人死ぬし。
太陽を抱く月、花郎、恋慕、シュルプ、100日の郎君様、還魂など夜な夜な嗚咽を漏らしながら観ていたあの世界に浸りたくて今回絶対寄りたかったのが景福宮(キョンボックン)

景福宮の正門 光化門

景福宮は1395年に創建された朝鮮王朝最大の古宮。朝鮮時代の正宮としてかつて王族が暮らした宮殿で、日本で言うとこの京都御所だろうか。全焼・再建を経て1895年に王宮としての役割を終えている。こんな厳かなものがソウルの中心部、ビルが立ち並ぶ一角にあるのだから驚きだ。

宮中文化を再現した守門将交代式も行われていて、それが終わると一斉に記念撮影タイム。守門将に触れるなという張り紙を一切視界に入れないファミリー。こういう強引なところ少し見習いたい。

これはもうチマチョゴリハラスメント。

国家行事が行われていた勤政殿

こちらは勤政殿(クンジョンジョン)の内部。中央には王の玉座が見える。チョナ〜!!

池の上に建てられた慶会楼(キョンフェル)は宴が催されていた場

歴史の浅い北海道に生まれ育ったからなのか、このように時代を超えてきた場所にはいつも興味を惹かれる。日本とは違う色鮮やかな建築美はとても綺麗だった。600年以上前の世界、いつか歴史ドラマ好きな両母親を連れて訪れたいな〜と思う場所でした。

光化門広場にある世宗大王の銅像。ハングル文字を作った人。

弘大エリア

原宿の竹下通りのような若者の街 弘大(ホンデ)へやってきた。
まずは数年前から来たかったKhakisへ。オリジナルアイテムはシンプルでベーシックなものが多いので長く使えそう。ゆったりとした時間が流れる店内にはApothekeとのコラボアイテムやアウトドアブランドも並ぶ。ここだけ弘大の駅から少し離れているけど韓国ファッションに興味がある人は時間を見つけて寄ってみるといいかも。

会計時にお水くれた

人通りの多い駅方面へ戻ってきて兄弟ブランドthisisneverthatYESEYESEEなどを覗く。

HEIGHTSは韓国ブランドのセレクトが多い。私の場合はアイドルが着用しているアイテムからブランドを知っていったのだけど、同じように多くのオタクたちが世界中から韓国にやってきては服を買っていくと考えるとK-POPの経済効果は凄まじいなと感じる。

梨泰院・漢南洞エリア

ドラマですっかり有名になった梨泰院(イテウォン)と、隣接する漢南洞(ハンナムドン)が最後の目的地。梨泰院は米軍基地が近いこともあり外国人が多く住む国際色豊な夜の街、漢南はファッションやコスメ系ブランドのショールームが多くショッピングが楽しめる街だ。ひと休憩してから探索しよう。

現在韓国の人気スイーツはチュロスの独走状態でクロッフルなどいにしえの粉物と化しているが以前から一度食べてみたくてHANNAM BERG(ハンナムベルグ)でご対〜面〜。アイスのトッピングも決して忘れない。結果最高でした。

私たちは食のプライオリティが極めて低い。二人とも量を食べられないのが要因かもしれないが何かを食べるために並ぶ・移動する・時間を割くという行為が苦手。その結果韓国最終日の夕飯がこのクロッフルになったことをお伝えしておきますね。

韓国で食べ物を渡してくれる際店員さんが必ず「マシッケトゥセヨ=おいしく食べてください」って言ってくれるのかわいい。

D&DEPARTMENT SEOUL

買って帰りたいものがあったのでD&DEPARTMENT SEOULへ。ここはD&〜の海外1号店で日本と変わらずロングライフデザインをテーマにした生活雑貨を扱っている。ここなら韓国の伝統工芸品が手ごろに買えるかと思いやってきた。

私が欲しかったのはスッカラとチョッカラ。よく見るあの銀色の匙と箸のこと。
王朝時代に常に命を狙われていた王族たちは食事に毒を盛られる可能性が高く、毒物に反応して変色する銀の食器を使用して命を守っていたそう。その頃の名残りが現在の暮らしにまで引き継がれている。帰国後自宅でチヂミやスンドゥブを作ったときに使ってるんだけど雰囲気出るのでお土産にオススメ。

NONFICTION

NONFICTION(ノンフィクション)のショップへ。こちらも香水やハンドクリームが大人気のブランドでやっぱりパケがかわいい。最近は日本でも扱うお店が徐々に増えてきてますね。無職じゃなかったら見境なく買ってた。しかしながら店内で日本人女性グループが大声でキャッキャしててなんだかな。

夜の梨泰院

暗くなるにつれて活気を帯びてきた梨泰院の街は韓国の中でも特に道の起伏が激しかったように感じる。ものすごい角度の坂道を交互に上ったり下りたりもうヘトヘト。

ひーこら坂を上っていると突如目の前に梨泰院クラスに登場する居酒屋 タンバムが現れた。現在も飲食店として営業している様子。うっすら看板の文字が残っていたり、屋上の電飾もドラマのままだ。セロイが考え事をする時に訪れていたNソウルタワーが見える歩道橋も近くにありました。この歩道橋高いし揺れて結構こわい。

パク・ソジュンで始まったこの旅を奇遇にもパク・ソジュンが〆てくれた。コマウォ〜!王マンドゥ〜!

ついに帰国

朝のうちに仁川空港へ移動し諸々の手続きも済ませる。いまや日本では買えないダンキンドーナツでWOWPASSに残ったウォンを使う。

札幌からたった3時間で行ける外国、ソウルは想像していたよりずっと都会でエネルギーに溢れた街だった。ギャラリーのような最新ショップとスタイル抜群の若者達、それに反するようなレトロな街並み、大声でチャミスルがばがば飲み干すアジョシに赤くて辛い料理、目で見る全てが新鮮だった。どんなに動画で見ていても実際に足を運ばないとわからない温度があってだな。

実際国内旅行へ出掛けるのとほとんど変わらない金額でソウルに行けるし、海外という響きの高揚感も加味したら実質無料でしょ。私の中の韓国ブームが続く限りは東京や大阪行く感覚で気軽に遊びに行きたいな〜

ちなみにこの数年間毎日韓国語を耳に入れていたのだけど現地では全く聞き取れなかった。スピードラーニングで覚えられる適齢期を30年も過ぎてんだからそりゃそうか。ハングルもうっすら読み書き出来る様にはなったのだけど内容までは理解出来ないんだよな。とにかくアニョハセヨとカムサハムニダだけ言えればどうにでもなることを今回学びました。
困った時はポケットからそっとスマホを出すのです。全部翻訳してくれます。

最後に、日本に帰ってくると道が綺麗だなと実感する。でこぼこしてないし何よりゴミが落ちてない。旅に出ないと気づかないことってあるよね〜

これから韓国行きを考えてる人はこのPOPEYEを熟読しましょう。できれば200円プラスしてNewJeansバージョンで。あと心の安寧にるるぶ